「さようなら」に思う。
いつも出勤に利用しているバスでのこと。
昨日はカウンセリングの予約が午後からだったので、お昼をすませてから出勤。
朝乗るバスの雰囲気と、お昼間の雰囲気はずいぶん違っていて、
高齢者用のパスを持ったご婦人方がほとんどでした。
バスの中は、ほとんど遠足バスのように、ご婦人たちの楽しそうなおしゃべりでとてもにぎやかでした。
本当ならマナー違反なのかもしれませんが、小春日和なのもあって、賑やかなのが、こちらもなんとなくはしゃぎたくなってしまうような、いい気分。
で、私を含め三軒茶屋でほとんどの方が降りたのですが、
その後三々五々別れるご婦人方が口々に、
「では、お元気でね、さようなら」
「あなたもね、さようなら」
「さようなら」
「さようなら」
って言ってたのね。
さようなら、か。美しい日本語だなあ、と思った。
昔の映画にでてくる美しい女優さんたちって、みんなこんな話し方だったなあ。
そういえば、「さようなら」って、昔、旅人が、旅は道連れでご一緒していた両人が、分かれ道でお別れのとき、
「お名残惜しいが、左様ならば仕方ない」の左様ならば、がさようならになったって
できれば一緒にいたいがそういうことなら仕方ない、っていう意味だって昔聞いたことがあります。
英語のGoodbye、っていうのもさばさばしてて良いし、中国語の再見も、また会えるよねって感じでほっとする。
でも、日本語のこの思いのこもった「さようなら」もすごく素敵。深い。ぐっと来る。
ちなみに、私がいつも使う「では、またね」っていうのは、
お姑がいつも電話を切るとき「では、またね」っていって切るのね。
その言い方が特徴的で、「では」が高い声、「またね」の「ね」でぐっと↑上げる発音。
・・・それだけなんですけど、ブログはじめコラムにも、かれこれ10年ぐらい活用させていただいております(笑)
ちなみに本人はしりませんw
だってこの話したのこれが初めて。私って、誰にも言わずにずっとやってることが結構あるんだなあ。
では、またね(笑)

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