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障がい者のアートセラピー

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今日のアートは、「初夏」をテーマに。 プラスチック板にセロファンを貼り、マジックとラメで眩しさを表現しました。

このグループは、「つるつるしたもの」「ぴかぴか光るもの」「ビニール」が好きな方が多い
ということはリサーチ済み。
 
 
プラスチック・セロファン・ビニールテープ・・
 
ふふふ。お好きでしょ?
 
 
セロファンをぐあしと掴んでとりあえず、投げまくってみる方。
 
セロファンをくしゃくしゃにしてみる方。
 
ビニテをびょーんと伸ばしてとりあえすぺろんと舐めたい感じの方。美味しくないですよ。
 
など、など、など、、
 
 
しかし。
 
みなさん口元がにやけているので掴みはおっけー、気が変わらないうちに(笑)一気に仕上げました
 
 
アートセラピストとして、杉並区の障がい者施設すぎのき生活園におじゃまするようになり、早8年!もう9年目に突入しました。
 
 
 月日が経つのは早いもの・・・
 
 
今では、同じ杉並区のこすもす生活園にもおじゃまするようにり、
 
すぎのき生活園けやきグループでは計36人、こすもす生活園では希望者の数名の方とともにアートセラピーを行っています。
 
 
今までにも、児童館でこどものアートセラピー、高齢者施設にてシニアアートセラピー、一般の方向けのアートセラピーと経験してきましたが、
 
 
 
それぞれの素晴らしさ、一方でそれぞれの難しさを肌で感じています。
 
 
ここでは重度の身体障害又は重度の重複障害の方、障害の重い知的障害の方が対象となっていますが、そのなかでも個人差が広くあります。
 
 
 
 
 
性格的な個性や好みももちろんあって、得意分野も不得意分野もあります。
 
 
不得意分野でも受け流して適当に処理できるわけではありません。
 
それをはっきりと言葉で表現することもできないことがほとんどです。
 
そうなると彼らは想像以上のストレスを受けてしまい、セラピーどころではなくなってしまいます。
 
 
 
 
区の施設である生活園は、自立と社会参加の促進を図ることを目的としています。
 
身体機能・生活能力の維持・向上等のための支援という側面では、
 
「できるだけ最後までやり遂げること」ことも求められており、
 
そのために、「がんばろう」のような言葉がけが現場では出てしまいがちです。
 
 
 
 
私がいちばん難しさを感じるのはそこのところです。
 
 
 
そもそもアートセラピーはけして「がんばる」ものではないのです。
夢中になっている姿をがんばっているね、と表現することはよいのですが
 
 
気の進まない利用者さんに、「がんばろう」という職員の方の声がけが出た場合は、「アートセラピストの企画の問題」と受け止めています。
 
 
企画が良ければ、みなさんいきいきと作業できるのです。(コレがなかなか難しいの)
 
 
 
 
知的に障がいがあっても、肢体が不自由であっても、感じたことをアートで表現できることの気持ちよさを是非味わってほしいな
 
 
 
楽しく、好奇心を満足させ、季節感があり、五感をうんと使えて、達成感を感じられるもの・・・
 
 
 
と、欲張り先生は日々妄想しています(笑)
 
 
 
あと、なかなか実現しないけど、障がいを持つ方のご家族のアートセラピーも、ぜひやりたいな。
 
 
毎日の介護は楽しいこともあれど、やはりストレスは多大なもの。
 
 
セラピー中は、たくさん発散して、癒されて、どうぞ自分の中にある「自由」を羽ばたかせて欲しいです。
 
 
 
 
まだまだ未熟な点もたくさんありますが日々精進いたしますので、今期も一年間よろしくお願いたします。
 
 
 
 
  では、またね

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