議論中に垣間見る女性の「偽りの剣」について
tomokovは最近、「ああ〜、昔よくあったなあ、こういう雰囲気・・・」という会議に出席、めちゃくちゃ疲れました。
遊んでばかりじゃないんですよ、一応いろいろ仕事もやってるんだもん。
レジュメもしっかりとしているし、無駄なスケジューリングもなし、人数はちょっと多めでしたが無理やりな数でもなし、議題も大して揉まなければならない内容でもなかったんですが・・・・
なぜにこんなに疲れるのか?
なんか、無意味に戦闘的なこの空気。
なんだかな〜。でした。
一昔前(正確にはふた昔)、tomokovが小娘さんだったころ、世の中はバブル真っ只中で、雇用機会均等法なんかもできたばっか、均等とかいってるわりに企業はこぞって「女性だけのプロジェクト」なんかを作りました。
要はなんだか世間にお金があったので、男性たちに負けずと学歴社会を勝ち抜いた女性や、美貌を武器に世の中をわたる女性たちが自分のためにめちゃくちゃお金を使い始めた、男性もそれに釣り合うようなデートを企画しては女性を喜ばそう(あるいはモテようと)必死だったわけです。
・・・いい時代でしたねえ(遠い目)・・あ、いえいえ。
もちろん今もその残党はたくさんいらっしゃいますから、デートをするならtomokovと同世代の男性はお勧めですよ。
なんだか妙に気前が良かったりするのは「条件反射」といっても過言ではないはず。
しかしその「チョイ悪」は本当の「ワル」だったりもするのでお気を付けあそば せ。
話がとびましたね、失礼。
要するに、当時って、女性を意識した企画さえたてておけば儲かったわけだったのですね。
そういえば電通EYE(今は電通東日本社と合併)なんていう会社は、当時電通さんのなかで90%以上女性を起用して会社作ったりしてましたね。
お洋服も、女子大生までもが肩が男のようにイカったスーツ、肩パットなしでセーターも着ないような時代でございました。
そうかと思えばウエストラインはボディコンシャスだったりして、仕事してんだか、遊んでるんだかわかんなーい。
っていうか仕事が終わったらソッコー踊りにいくど!!みたいな感じでしたかしら?
とまあ、実態は別としても、女性も社会の期待にこたえるごとく、力が入っていたわけでした。
眉毛太く!肩幅広く!・・・とまあ、男性と打ち負かす強い女!ってい
うのが時代の主流だったわけです。
そこで大量発生したのが、「偽りの剣」を隠し持つ女たち。
すなわち、本来持っている自分なのかの感情のアニマ(女性性)とアニムス(男
性性)のなかで、とりわけ成長に努力を必要とするアニムスがバランスを崩してアニマを乗っ取り、
1.理屈の通らない理論を展開
→理屈の通らない理論を展開し、周囲をひどくいらだたせる。嘆くような、責めるような、なじるような調子がある。
・・・・ようするになんか、喧嘩売ってる感じでしょうか。笑
2.会話の一般化、常識化
→一般論、常識論に終始。つまり、借り物の意見。
・・・・ようするに相手の立場とか感情を一切考慮しないでどっかからのうけ売りの正論を振りかざし、がんがんいいたいことを言うってかんじ。
ちなみに逆に、アニマに飲み込まれたた男性がどういうことになるかというと、
1.あらゆる情緒的な関係を「深刻化し、誇張し、神話化する」
→暗い気分に引きずり込まれる、不機嫌になる、過度に敏感になる、引きこもる
さらに、未熟なアニムスは情緒的には少年であり、
女性に対してある種の恐怖心があり、自分を幸福にしてくれないからといって女性に腹を立てる・・・などなど
これまたロクなもんじゃありません。まあこれは会議中には基本的に出会いませんが。
要するに会議などではアニムスの力を主に使うので、アニマはおとなしくしているからね。
話を元に戻しますが、まあとりあえず、バブルもはじけたことだし、みんなそれなりに苦労をして、
何が何でも男に勝つ!うち負かす!みたいな女じゃなくて、ほんとうに強い女性とは?ってことで、ずいぶん私たちも成長したはず。
なので、たまにアニマとアニムスのバランスを崩して偽りの剣を振りかざし、
ばっさばっさと相手を切り倒していくような勢いで意見を言っている女性を見かけると、お懐かしい感覚と共に、逆に周囲の失笑を買っていたりしてお気の毒だと思うのでした。
かといって媚び媚びしたような雰囲気はもっとだめですけどね。
ナチュラルにバランスをとるのって案外難しいですね。
教育分析の文献によれば、
宇宙で星が生まれるときには、カオスからさまざまなものが分化し、統合することを繰り返して出来上がってくそうです。
人間の心理も同様に無意識の混沌(ウロボロス)のなかからさまざまな元型が分化され、それらを自我と再統合することで「高次の人格」という全体性が生まれるそうです。
つまり、アニマとアニムス、情緒と理論がうまく統合されてこそ、人格の幅が広がるというものだと思うのです。
しかし、疲れた。きっと出席のみなさん一人残らずお疲れなことでしょう。
お疲れさまでございました。
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コメント
女性らしく、知恵を使って生きたいものですな。
投稿: ちゃい | 2006.05.25 00:12
おつかれ。
わたしにも、そういう時期があったな…(遠い目)
男とか女とか関係なく、でも女性として素敵になる
っていう事を、この歳になって素直に考えられるようになったよ。
いい感じ(^^)
投稿: じゃに | 2006.05.25 11:37
☆ちゃいさん
そうそう!しなやかにね!!
☆じゃにたん
おお、いい感じ。
年を重ねていろんなことが楽に思えるっていいことだね!
投稿: tomokov | 2006.06.02 00:51